「私、三河郷友会の寮監です。」と言うと、戦前の在郷軍人会と間違われることがよくあります。そこで、「郷友会とは?」調べてみました。
長年、神田の古本屋通いをしていた関係で、すぐ本に当たりました。すると、高橋勇悦『沖縄の都市と農村』(東大出版会、1995年)の中で、「郷里の土地を離れた出郷者が、出郷先の異郷人の多いなかで、同郷出身を絆として結成した集団である。」と定義づけているではありませんか。また、郷友会を書名とした石原昌家『郷友会社会―都市のなかのムラ―』(ひるぎ社、1986年)もあるではありませんか。
「郷友会」、今では希少価値、絶滅危惧種になってしまいましたが、一世紀以上にわたって活動を続けてきた、わが三河郷友会の名前に誇りと愛着を持ち、同郷人の絆を深めていければと考えています。